;
Department of Infectious Diseases
感染病態学
各教員・院生の自律性に基づく真理の探究
- インフルエンザウイルスの病原性解明
⇒治療・診断法および予防法開発への応用
- 高病原性鳥インフルエンザウイルス等の国際共同研究
⇒疫学・パンデミック対策;本学BSL3施設も使用
- 接触/空気感染における“病原体伝播機構” の解明
⇒環境中の病原体感染動態に迫る
- 原虫の病原性解明および原虫/媒介昆虫に内在する微生物の網羅的探索
今後の展開
- 医動物学研究および微生物学研究のさらなる融合と進展
- ウイルス検出キット/デバイスの開発研究(AMED、CREST、企業との共同研究など)
- 手指/医療機器に対する消毒評価新基準策定 に向けた積極的な取り組み(研究成果の一部は CNN/ロイター通信や朝日/読売新聞等で紹介)
部門HPへ
Department of Molecular Cell Physiology
細胞生理学
健康を支える“感覚”を分子・神経回路の解像度で解明する
- 味覚受容の分子機構の解明
- 新たな化学神経伝達様式ーチャネルシナプスーの発見と確立
- 電位依存性ATP放出イオンチャネルCALHM1/CALHM3の発見と生理機能解明
Nature 2013, J Physiol 2017, Neuron 2018, Neuron 2020
今後の展開
- 脳深部イメージングや大規模神経活動記録を用いた脳内感覚情報処理の解明
- シングルセル解析による感覚コーディングの解明
- 感覚を司る分子を標的とした創薬・食品開発
部門HPへ
Department of Pathology and Cell Regulation
細胞分子機能病理学
光を用いた疾患発生機序の統合的解明
- 心筋機能分子の可視化による心臓の病態の解明
- 光学的手法を用いた腫瘍と肝臓の微小環境に関する研究
- 微小癌やリンパ節転移の検出を目指した分子イメージング
- プロトポルフィリンによる癌の蛍光検出とヘム生合成調節機序に関する研究
今後の展開
- 生体の機能分子と組織形態との統合的可視化
- 分光イメージング技術の医学・病理学への応用
部門HPへ
Department of Anatomy & Developmental Biology
生体機能形態科学
心臓の発生と再生医療の研究
- 心臓中胚葉から心臓前駆細胞への分化
- 心臓前駆細胞から心臓を構成する細胞への分化・成熟
- 右心室と左心室を構成する心筋の本質的な差
- 先天性心疾患の分子病態
- ネフロン瘻と先天性消化管閉鎖症の分子病態
今後の展開
- 心臓の発生過程におけるシングルセル解析
- 心筋緻密化過程に関わる分子の機能解析
- 左心室と右心室の心筋の間にある分子生物学的な相違の解析
- 心臓流出路の形態形成を支える分子機構の解析
- ネフロン瘻や先天性消化管閉鎖症を呈するモデル動物を用いた分子病態解析
部門HPへ
Department of Anatomy and Neurobiology
生体構造科学
神経系の構造と機能を分子・細胞から生体に至るまで解析する
- ストレス・情動系の脳内メカニズム解明
- パーキンソン病の細胞病理機構の解明
- 神経細胞におけるオートファジーの役割
今後の展開
- うつ状態や不安状態を改善する有効な神経機構を明らかにする
- パーキンソン病の原因となる病原性αシヌクレインの脳内伝播を抑える手法考案と創薬への応用
- オートファジーを操作することによる神経疾患へのアプローチ
部門HPへ
Department of Biostatistics
生物統計学
ヘルスデータサイエンスの実践
- 臨床・疫学研究のデザインに関する研究
- データサイエンスに基づく意思決定ツール開発
- 臨床・疫学研究のデータ解析手法
- 医療技術評価の基盤整備
今後の展開
- ベイズ流統計学を活用した臨床試験デザインの開発
- 人工知能と連動した診断・予後予測モデルの開発
- 因果推論に基づく医療技術評価
- 試験統計家およびデータサイエンティストの育成
部門HPへ
Department of Epidemiology for Community Health and Medicine
地域保健医療疫学
地域保健の課題解決を疫学的手法により支援する
- 地域保健、特に母子保健に関連した疫学研究
- 生活習慣病をエンドポイントとした遺伝子要因を含む日本多施設共同コーホート研究(J-MICC study)
- 京都府の健康関連データの疫学的な分析
今後の展開
- 「健やか親子21(第2次)」を中心とした母子保健研究
- J-MICC studyに付随した認知症、骨粗鬆症、動脈硬化、歯科口腔疾患などと血清マーカー等との関連を明らかにする疫学研究
- 京都府の健康関連データの継続的な分析
部門HPへ
Department of Physiology and Systems Bioscience
統合生理学
「体内時計の原理と健康:環境要因による状態遷移の医学」
- 体内時計の原理
- 生活時間と体内時計の「ズレ」はなぜ悪い?恒常性破綻機序の解明
- 体内時計の発生発達と健康
- 概日リズム障害の根本的な病態理解
- 「状態」の定量化による個体差のサイエンス
- ヒトの概日リズム生理学
今後の展開
- 体内時計を通して考える「生物とは?」「生きているとは?」
- 地球環境の産物としての「ヒト」が健康であるために
- 命の始まりを「体内時計」で語る
- 体内時計と老化の関係
- 未病の「見える化」計画
部門HPへ
Department of Pharmacology
病態分子薬理学
酸化ストレスが関わる多様な疾患の分子標的治療をめざして
- 生活習慣病に対する新規薬物治療戦略の開発
- 活性酸素種のシグナリング機構
- 諸種の精神疾患・疼痛に関わる活性酸素種
- 遺伝子組換え動物を用いた病態解析
今後の展開
- 生活習慣病に対する新規薬物治療戦略の開発
- 循環器疾患における活性酸素種の役割の解析
- 諸種の精神疾患に関わる活性酸素種
- 免疫応答に関わる活性酸素種
- 活性酸素産生酵素の阻害薬のスクリーニング
部門HPへ
Department of Pathology and Applied Neurobiology
分子病態病理学
人類最後のフロンティア:脳科学研究への挑戦
- 神経幹・前駆細胞由来オルガノイドによる脳形成異常の病態解明と治療標的分子探索
- ジストロフィン異常症における中枢神経疾患発症機序の解明
- ヒト遺伝性脳神経系疾患のモデル動物を用いた発生病態解明
- 大規模画像解析を用いた定量的かつ包括的な病理組織学的評価への応用研究
今後の展開
- 疾患モデルを用いた病態機序解明、治療に向けたドラッグスクリーニング系の確立
- 精神遅滞や認知症に通じる普遍的分子機構探求と生涯健康医学促進
- 脳形成異常の発生病態解明と治療への還元
- AIを駆使した病理診断の支援ツール構築と個別化治療への展開
部門HPへ
Department of Molecular-Targeting Prevention
分子標的予防医学
分子標的化学予防剤が普通に在る社会の実現とそれを支えるがん予防学の推進
- 遺伝性腫瘍など、高がんリスク群へのがん化学予防剤の臨床介入試験実施
- 食品成分、天然成分のエピジェネティクスを中心とした分子制御機構の解明
- ケモプロテオミクス・ケモインフォマティクスを用いた天然物のがん予防効果の機序解明
- ケミカルバイオロジーを用いたがん予防剤や機能性食品成分の標的タンパク質の同定による精密な作用機構解析
- APC遺伝子異常をターゲットとした大腸がん細胞増殖抑制作用を持つ天然物の探索
今後の展開
- 日本初のがん予防薬を世に出す
- エピジェネティクスを中心とした分子制御機構に基づく疾患予防法の開発
- 新規がん予防成分のin silico/in vitro/in vivoスクリーニング法の確立
- 精密な分子基盤知見に基づいた有効で安全ながん予防法の確立
- 特定の遺伝子異常をターゲットとした天然物によるがん予防法の開発
部門HPへ
Department of Forensic Medicine
法医学
死因および個人識別に関する新しい診断法の開発
- 身元不明死体の出身地域推定法の開発
- 身元不明死体の年齢推定法の開発
- 心筋梗塞の新しい診断法の開発および分子生化学的メカニズムの研究
- 歯牙や骨による薬毒物摂取の診断法の開発
- 変死案件の遺族の心のケアに関する研究
今後の展開
- ゲノムプロファイリング法,ラマン分光法などの法医学的応用
- イメージング質量分析による薬毒物の局在と薬毒物摂取量の推定法の開発
- 生化学マーカーによる新しい法医学的診断法の開発
- 次世代シークエンサーによる法医学的診断法の開発
- 臨床宗教師との共同による遺族支援の実践
部門HPへ
Department of Immunology
免疫学
免疫系と高次生命システムの統合的理解と制御
- カテキン類など天然有機化合物による新型コロナウイルスの不活化
- 無機化合物による新型コロナウイルスの不活化
- 骨芽細胞のケミカル・ダイレクト・リプログラミングと多孔性3Dスキャフォールドによる骨組織再生
- 褐色脂肪細胞のダイレクト・リプログラミングと代謝疾患の再生医療
- 腫瘍微小環境における抗腫瘍免疫応答の修飾とそのメカニズム
今後の展開
- 新型コロナウイルスの不活化技術の実用化
- ダイレクト・リプログラミングのエピゲノム機構の解明
- ダイレクト・リプログラミング技術の組織工学と再生医療への応用
- 腫瘍微小環境の制御と免疫療法への展開
- 免疫疾患のエピジェネティクス
部門HPへ